■事故が起きたらどうなるか?
当然ですが、身体生命の損害も所有物の損害も、それを回復するには、一定の金銭が必要になってきます。
その金額が1〜2万円程度であれば、痛い出費とはいえ、生活に支障を来すまでにはならないと思います。
しかし現実には、それで済まないこともあります。
そのひとつが、他人の身体生命に損害を与えてしまった場合。
判例を確認すると、自転車側に1億円近い賠償命令が出ているものもあります。 (2014年11月時点)
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◇賠償額 9,521万円
男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となった。(神戸地方裁判所、平成25(2013)年7月4日判決)
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◇賠償額 9,266万円
男子高校生が昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。男性会社員に重大な障害(言語機能の喪失等)が残った。(東京地方裁判所、平成20(2008)年6月5日判決)
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◇賠償額 6,779万円
男性が夕方、ペットボトルを片手に下り坂をスピードを落とさず走行し交差点に進入、横断歩道を横断中の女性(38歳)と衝突。女性は脳挫傷等で3日後に死亡した。(東京地方裁判所、平成15(2003)年9月30日判決)
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◇賠償額 5,438万円
男性が昼間、信号表示を無視して高速度で交差点に進入、青信号で横断歩道を横断中の女性(55歳)と衝突。女性は頭蓋内損傷等で11日後に死亡した。(東京地方裁判所、平成19(2007)年4月11日判決)
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ここまで高額にならなくとも、例えば渋滞で停まっている車の脇を抜けているときに、車のボディーにキズを付けてしまっただとか、事故相手のロードバイクを大破させてしまったといった場合にも、それなりの賠償金額が必要になってきます。
また、社会的責任が発生するものではありませんが、自分が大ケガを負ってしまった場合にも、治療費その他で、やはり一定の金額が必要になることも、十分考えられます。
横浜湘南ツーリングクラブ(YSTC)は、横浜市戸塚区の戸塚駅、鎌倉市の大船駅、藤沢市の藤沢駅などを起点に、自転車ツーリングを行うロードバイクサークルで、メンバーは神奈川県内各地、及び東京都内各地、埼玉県に在住しています。
横浜、湘南は勿論、神奈川県内各地、及び、静岡、山梨、東京、埼玉、千葉など、近隣都県の幅広いエリアで活動しており、企画で地方にも赴きます。